💸 投資詐欺で100万円失った私が学んだ“守る力”の大切さ

（投資詐欺で100万円失った私が学んだ“守る力”の大切さ｜初心者が知るべき危険な高配当の罠）

🪞はじめに：あの頃の私は「楽して儲けたい病」だった
💥 投資詐欺にハマった日：EXIA（エクシア）という甘い罠
🕳️ EXIAとはどんな投資詐欺だったのか？（詳しく解説）
💸 そして100万円が消えた・・・
💸 高配当の罠は不動産クラファンにも潜む：「みんなで大家さん」のケース
🧭 初心者が知っておくべき教訓：「高利回り＝高リスク」
🌱 私が今、実践している手堅い資産形成
🧠 あの時の私に言いたい！「こういう言葉が出たら詐欺と思え」
💬 まとめ：失敗は“守る力”を育てるチャンス
1. 最後に

🪞はじめに：あの頃の私は「楽して儲けたい病」だった

最近では、つみたてNISAでオルカンやS&P500をコツコツ積み立てて、
暗号資産取引所では、ビットコインを積立てて「未来の私」を信じる投資を続けています。

でも、ここに辿り着くまでにはとんでもない黒歴史がありました。
そう、あれは――「投資詐欺」に100万円持っていかれたあの日のことです💸。

💥 投資詐欺にハマった日：EXIA（エクシア）という甘い罠

当時の私は、少しだけ貯金に余裕ができて
「このまま寝かせておくのももったいないな」と思っていました。
そんな時に同僚から紹介されたのが、EXIA（エクシア）合同会社という投資案件。

「プロのトレーダーが運用します！」
「年30〜40％の利回りを安定して出しています！」
「ほったらかしでお金が増えます！」

もう、この時点で冷静さはゼロ😂
“働かなくてもお金が増える”という言葉に
疲れ切った心が一瞬で射抜かれました。

勇気を出して貯金から100万円を捻出。
私は“これで未来が変わる！”と信じていました。

数か月間は配当メールが届き
「順調に利益が出ています！」なんて書かれていました。

🕳️ EXIAとはどんな投資詐欺だったのか？（詳しく解説）

EXIA（エクシア）は、
「プロのトレーダーがあなたの代わりにFXや不動産などを運用して、
利益の一部を配当として還元します」という仕組みをうたっていました。
つまり、投資家は自分で取引をせずに、
お金を預けるだけで“毎月利益がもらえる”という触れ込みです。

一見するとすごく魅力的に聞こえますが、実態は非常に不透明でした。

多くの投資家が後から気づいたのは、
これは「ポンジスキーム（ねずみ講型の配当スキーム）」に
近い構造だったということです。

💰 「社員権取得契約」という特殊な契約

EXIAでは、普通の投資契約ではなく
「社員権取得契約」という形をとっていました。
これは「会社の一員（社員）」という名目でお金を出す形式ですが、
実際には出資金を集める手段でした。

投資家にとっては“配当がもらえる社員”のように見えますが、
法的には出資金の保護が弱く、金融商品取引法の監督も受けにくい構造になっていました。

つまり、「投資」ではなく「会社への出資」という形にすることで、
金融庁の監視をかいくぐっていたのです。

🏦 「プロが運用している」というが…実態は赤字

EXIAは「シンガポールの運用会社が資金を運用している」と説明していましたが、
後に明らかになったのは、その会社が赤字・債務超過の状態だったことです。

もし本当に運用がうまくいっていれば、そんな財務状況にはならないはず。
つまり・・・
投資家に見せていた“安定的な利益”の数字には裏付けがなかったということです。

📉 運用報告の内容があいまいだった

私には「毎月順調に利益が出ています！」という報告メールが届いていました。
でも、実際にどんな取引で利益を上げたのか、
どの資産に投資したのかは一切開示されていませんでした。

「数字だけ見せて中身を隠す」――これは典型的な詐欺スキームの特徴です。
本来、投資商品であれば、
運用実績・リスク説明・監査報告が義務付けられているのに
それが全くありませんでした。

それにすら気がつかなかったのは、勉強不足ですよね・・

🧑‍🤝‍🧑 募集方法は“知人紹介・口コミ”が中心

さらにEXIAは広告ではなく、口コミや知人紹介を通じて出資者を増やしていました。
「限られた人しか紹介できない」「選ばれた人だけが儲かる」
――そんな“限定感”を演出し、
人間の心理を巧みに利用して信頼を積み上げていったのです。

紹介する側も「私も儲かってるから」と善意で勧めてしまう。
しかし、それこそがポンジスキームの典型的な拡散構造でした。

🚨 最終的には「出金停止」からの破産へ

その後、出資者への配当が突然止まり、出金ができなくなりました。
問い合わせても「次の期にならないと支払いできません」といった説明ばかり。
やがて連絡も途絶え、ウェブサイトも消滅。
最終的には破産手続きに入りました。

つまり、
新しく入ってきた投資家のお金を、古い投資家への配当に充てていたことが破綻した――
怪しい噂が広まり、新しいお金が入ってこなくなったので、配当が出なくなる。
典型的な自転車操業型の構造だったのです。

💸 そして100万円が消えた・・・

ある日、EXIAからのメールがピタッと止まりました。
それまでは毎月のように「今月も順調に利益が出ています！」という明るい報告が届いていたのに、今月だけはなぜか音沙汰なし。

「まぁ、たまたま遅れてるだけかな」
最初はそんな軽い気持ちで待っていました。
しかしSNS上では「出金できない」「EXIA ポンジスキーム」の話題が増え始めていました。
でも「自分はそんなはずない。何かあれば担当者が教えてくれるはず」と
EXIAを信じようとしていました。

💻 「マイページ公開」のお知らせで一安心、のはずが…

しばらくして「EXIA基幹システムマイページ公開」のお知らせメールが届きました。
そこにはこう書かれていました。

「今後はマイページ上であなたの評価実績が確認できるようになります」

ようやく安心できるニュースに、正直ホッとしました。
「やっぱりちゃんと運営してるんだ」と、胸をなでおろしてログインしてみると――

画面には、信じられない文字が並んでいました。

評価額：￥0

一瞬、目を疑いました。
「え？表示バグ？」「サーバーの不具合？」
そう思って、慌ててEXIAのサポートに連絡を入れました。

ところが、これまで個別に対応してくれていた担当者からは
今後はIR部までお問い合わせくださいと、なぜか塩対応。

📞 つながらないIR部、消えたLINE、そしてサイト閉鎖

言われた通り、IR部に問い合わせの連絡をしましたが、なかなか電話は通じません。
仕事もフルタイムでしているので、ずっとかけ続けるわけにもいかず、
不安が募るようになってきたため、「やっぱり出金しておこう」と思い
何日かかけて、電話しました。

やっと電話がつながり「払い出ししたい」と伝えましたが
「今月の払い出し受付は終了しました。また来月お申し込み下さい」と塩対応。

さらに追い打ちをかけるように、
連絡を取っていた担当者のLINEが突然「メンバーがいません」に変わりました。
最後のつながりが、プツンと切れた瞬間です。

胸の奥に、冷たいものがスッと入り込んできました。
「もしかして……これ、終わった？」

🕳️ その瞬間、100万円が“無”になった

スマホの画面を見つめたまま、何度も自問自答しました。
「いや、そんなはずはない」
「なにか事情があるのかも」
心のどこかで、「もしかしたらEXIAは復活するかも」という希望も捨てられませんでした。

でも、どれだけ良い検索を拾おうとしてもSNS上では炎上炎上炎上。
そして･･･
IR部も、担当者も、EXIAという会社そのものも、無くなってしまいました。

“あの100万円はどうなったのかも分からない”
――そんな現実に、ただ呆然と立ち尽くしました。

もう笑うしかなかった。
私の100万円は戻ってこない。
ただぼんやりと、「やってしまったなぁ…」という言葉だけが浮かびました。

⚠️ EXIAから学べる教訓

✅ 高すぎるリターン（年30〜40％）は存在しない
✅ 透明性のない運用報告は要注意
✅ 知人紹介型の投資話は冷静に疑う
✅ 金融庁登録がない会社には1円も預けない

この3つが揃ったら、それはもう詐欺テンプレート確定です。

💸 高配当の罠は不動産クラファンにも潜む：「みんなで大家さん」のケース

最近よく耳にするのが、「みんなで大家さん」という不動産クラウドファンディング。
略して「不動産クラファン」と呼ばれています。

「詐欺」と言うわけではありませんが、
仕組みを見ていくと、どこかEXIA（エクシア）に似ている部分があるなぁと感じます。
当時の私も「これは儲かりそう」「リスクが低そう」と思っていたので、
同じように気になっている方も多いかもしれません。

🏢 「みんなで大家さん」ってどんな仕組み？

簡単に言うと、みんなで少しずつお金を出し合って、
一緒に不動産（マンション・商業施設など）を持つイメージです。

運営会社がそのお金を集めて物件を購入・運用し、
家賃収入や売却益が出たら、出資者に分配金として利益を還元します。

たとえば、

「1口100万円から」「想定利回り7％」

という形で募集されていて、銀行預金よりもずっと高いリターンをうたっていました。
しかも、「不動産」という実物資産が背景にあるため、なんとなく安心感がある…。
そんな「手堅そうに見える投資」として、多くの人が参加していたり、
雑誌の広告にも載るというところも安心材料となり、惹かれる商品でした。

📈 なぜ人気だったのか？

少額から始められる（100万円前後の案件が多い）
年7〜10％という高利回りの宣伝
不動産を“プロが運用してくれる”安心感
「管理不要」「放置でOK」というラクさ

正直、魅力的に見えるポイントばかりですよね。
でも、これもEXIAと同じような内容なんですよね・・
1口100万円からとか、プロが運用してくれるとか、放置でOKとか・・

⚠️ 「分配金が止まった」「連絡がつかない」現実も…

最近、「みんなで大家さん」でも出資者への分配金が止まったという
ニュースが話題になっています。
運用中の物件の完成や売却が遅れ、出資者への支払いが遅延したり、
中には問い合わせても回答が曖昧だったりするケースも出てきました。

実際に、一部のシリーズ（「シリーズ成田」など）では、
「分配金が支払われない」「解約できない」といった声も見られます。

さらに、公式からの情報発信が少なく、状況が見えにくいことも不安要素のひとつ。
このあたりも「構造がエクシアに似てるな…」と感じる点なんです。

🧩 不動産クラファンのリスクって？

不動産クラファン自体が悪いわけではありません。
でも、仕組み上、「高利回り」ほどリスクが高くなるのは避けられません。

⚠️ 他にも起きているクラファントラブル例

ヤマワケエステート：補償還付の遅延が発生
ダイムラー・コーポレーション（沖縄物件運用）：破産により投資家が損失
みんなで大家さん：割り当て遅延・出資金返還の見通し不明

どれも「高配当」をうたっていましたが、最終的には分配停止・元本毀損へ。

不動産クラファンの怖いところは、

物件がうまく稼働しなければ分配金が出ない
テナントが入らない・建物が売れないと元本割れの可能性
元本保証はなく、最悪“全額消失”もありえる
情報開示が少なく、投資家が実態を把握しづらい

そしてなにより怖いのは、
「コツコツ分配を受け取って安心していたら、最後に元本が返ってこなかった」という
“コツコツドカン型”のリスクです。

🚨 こんな言葉に注意！

みんなで大家さんに限らず、不動産クラファンで次のような言葉を見たら要注意です。

フレーズ	裏に潜むリスク
「元本保証ではないけど、実質安全です」	安全という保証はどこにもありません
「安定した家賃収入があるので心配いりません」	空室・トラブルで収益が止まることも
「少額で不動産オーナーになれる！」	実際は運営会社の経営リスクも背負う形
「プロがすべて運用します」	投資家は中身を確認できないまま出資する構造
「想定利回り10％！」	高利回りにはそれなりのリスクがセット

💡 学び：「守る力」とは“見極める力”

私もエクシアで痛い目を見てから、ようやく気づきました。
投資の世界では、「増やす力」よりも先に「守る力」が必要なんです。

どんなに魅力的な投資案件でも、

誰が運営しているのか
どんな根拠でリターンを出しているのか
情報開示が十分か

を自分で確認できないものには、手を出さない勇気が大切です。

投資初心者ほど、“ラクして増やせる話”に心を奪われがちですが、
「守る力」が身につけば、焦らず長く安心して資産を育てられます🌱

🧭 初心者が知っておくべき教訓：「高利回り＝高リスク」

投資の世界に“おいしい話”はありません。
「7〜10％の利回りで安定して稼げる」なんて話が出たら、まず疑いましょう。

✅ 高収益＝高リスク
✅ 高利回り＝元本割れの可能性大
✅ “安定した高配当”は存在しない

初心者ほど、最初は手堅く・長期で・透明性のある方法から始めるのが鉄則です。

🌱 私が今、実践している手堅い資産形成

つみたてNISA・インデックス投資
　→ 世界中の株式に分散投資。短期の上下より、長期の成長を狙う。
国際分散ファンド・REIT
　→ 不動産に投資したいなら、透明性のある上場REITの方が安全。
金融庁登録済みの運用会社を選ぶ
　→ 「金融庁のサイトで登録済みか？」を必ず確認。未登録業者は要注意。

🧠 あの時の私に言いたい！「こういう言葉が出たら詐欺と思え」

フレーズ	危険ポイント
「元本保証です」	投資で“保証”なんてありえません！
「毎月○％の配当」	安定して高利回りを出せる仕組みなんて存在しません。
「プロがあなたの代わりに運用します」	“中身を見せないプロ”はプロではなく詐欺師。
「ほったらかしでOK」	お金は自分で守るもの。他人任せは危険！
「限定募集」「今だけ」「枠がすぐ埋まります」	焦らせるのは“冷静な判断を奪うため”の常套手段。

こういうセリフが出てきたら、まわれ右して帰りましょう🏃‍♀️💨